目指せ!【記憶に残る営業マン】

unforgettable

かつての後輩から電話がありました。

「先輩、○○工務店のHさんってご存じ?」

私「昔お世話になった人だけど。どうしたの?」

後輩「あるプロジェクトでその人に電話したら、GawRikuは?あいつはまだ居るのか?と聞かれたもので・・。」

私「その仕事、上手く行きそうなのかい?」

後輩「いやぁ、電話口でずいぶんご機嫌斜めで・・。先輩が原因なのかどうかとかもよく分からないんですけど、よかったら過去の経緯とか聞かせていただけませんか?」

私「いいよ。あのときも大きな仕事でね・・・(中略)・・・金額交渉はずいぶん大変だったけど、よくしてもらったよ。気難しい人かって?気性は激しいかもね。でも中身は温かい人、いい人だよ。よろしく伝えてくれ。」

後輩「そうですか。先輩の名前出してみます。頑張ってみますね。」

受話器を置き、昔頂いた名刺を取り出しました。

私「7年前の夏か。よく覚えていてくれたなぁ。」

なぜ覚えていて頂けたのか?

私にも、思い当たることはあります。

7年前のその時、大規模建築現場の所長だったHさんの所に手土産を持って行きました。
袖の下という程のものではありません。出入り業者にはよくあることです。

あまりにもよくあることなので、

「インパクトが欲しい」と思った私は、青果物屋へ行きました。

仕入れたのはスイカ。

スイカを丸ごと一個抱えて、真夏の太陽が照りつける建築現場事務所のプレハブの階段を昇って行きました。

私「お土産です。みなさんでどうぞ。」

続けざまに、

「そうそう所長、これ、私の頭だと思って思いっきり叩き割って召し上がってくださいね。」

Hさん「ありがとう。そうさせてもらうよ(笑)」

私は営業マンです。

記録に残る営業マンよりも、記憶に残る営業マンを目指しています。

 

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